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環境事業開発

研究所だより

日本の固有種ササユリ、オトメユリ(ヒメサユリ)、イワユリの収穫作業を行いました。

2024-10-03
 当研究所では、日本にしか自生していない日本固有種ユリの維持に取り組んでいます。
この中でも特にササユリは「最も栽培が難しいユリ」と言われています。ユリ栽培専門の農家さんに試験的に栽培を委託した事もありましたが、数か月で全滅しました。
そこで独自に栽培技術を開発し、研究所内で無菌培養から屋外の栽培までを全て行えるようにしました。
 
1枚目の写真はササユリの収穫風景です。
防草シートで地面と縁切りし、木枠で栽培しています。1m2あたり300球前後を植栽しており「密植」とよばれる環境ですが、生存率は90%を超えています。
2枚目の写真は木枠を外して見えるようになった球根と根の状態です。
ササユリは球根が弱く、軟腐病などの病気にかかりやすくなっています。根もうまく張らない事が多いのですが、環境が良ければこのように十分に根が張ります。
この球根を、病気などのチェックのため水洗し、屋内で選別と成長量(球根の大きさ)の集計を行います。
3枚目の写真が水洗後の様子です。
今年は特に状態が良く、地上部も緑でした。
4枚目は大きさごとに選別し、計数している様子です。
収穫後は主に、市の花の植栽イベントや地域の配布イベントなどに使われています。
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