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環境事業開発

研究所だより

在来大豆「びんの豆」発芽しました(1)

2024-07-16
研究所では、貴重な地元の伝統野菜のひとつである「びんの豆」の保存、維持も行っています。

現在では関連会社「糸魚川農業興舎」としてその理念が受け継がれていますが、「地域農業に貢献出来る何かを」と模索する中で、在来種の野菜を探した事がありました。その中で、とてもおいしいと評判の「びんの豆(びんど豆)」という大豆の存在を知りました。極晩生で枝豆が美味しいとの話だったので、これは商品価値があるとも思いました。有難い事にその話を聞いた本社社員の兼業農家の方から「びんの豆」種子を譲り受け、以降、植え継いで種苗を維持しています。
 ですが、いくら「地元にしかない」と思い込んでいても、すでにある他の大豆と同じであっては意味がありません。そこで、農林水産省受託検査機関であるビジョンバイオ株式会社様に委託し、DNA鑑定を行いました。
コピーで少々見づらいですが、鑑定結果は写真の通りです。既存の大豆65品種いずれとも遺伝的に異なっていました。
つまり、この大豆は既にあった他のおいしい大豆を別名で呼んでいた訳ではなく、植え継ぐうちに間違えて有名な大豆と入れ替わっている事もなく、長年引き継がれたこの地域固有の伝統野菜、在来種大豆の「びんの豆」である事が遺伝的にも証明されたと言える訳です。



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