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環境事業開発

研究所だより

イワユリ開花!

2024-07-04
谷村環境緑花研究所では、設立当初より、市内で数を減らしていた市内自生ササユリの培養を試み、栽培、増殖に成功しています。
その技術を生かし、現在は貴重な日本固有の原種ユリ7種(絶滅種除く場合6種)のうち、ササユリ、オトメユリ(ヒメサユリ)、タモトユリ(絶滅種)、ヤマユリ、スカシユリ(イワユリ)の5種を保存し、維持の為、屋内での無菌培養と屋外での栽培を並行して行っています。

今回はその中の「イワユリ」が開花しました。

イワユリは、日本海側では糸魚川市親不知より南には分布しておらず、遺伝的にも貴重な「南限のイワユリ」です。ここから北には、青森までの海岸沿い、島では佐渡島、粟島、飛島の海岸砂地から海に面する崖や岩壁に生息しています(1)。

これは、市内親不知産のイワユリの種子から無菌播種し増殖させたものです。

太平洋側では、遺伝的には同じスカシユリですが「イワトユリ」と呼ばれています。「イワユリ」「イワトユリ」いずれも、明治時代に入ってから園芸上付けられた名前です(1)。

(1)出典:清水基夫「日本のユリ」 誠文堂新光社



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